皆さんは読んだ本の内容を忘れてしまったり、あまり身になってないな〜と感じることはないでしょうか?
残念ながら私はとてもよくあります笑
読んでいる最中でも忘れてしまって、「この〇〇ってなんだったっけ?」とそのキーワードが出てくるまで戻って読み直す、、なんてこともあります
そのため、読み終わるのに時間がかかる!
読んでいる本の言いたいことや、「これは使えるな〜」と思ったこと。全部、覚えて身につけたい!そして、たくさん本を読みたい!
インプットの効率を上げればその効果は計り知れない!と思い、読んだ本が『読む力と地頭力がいっきに身につく東大読書』です。
今回紹介する本を読めば、以下のことがわかります。
- 本の内容を忘れないように「読み込む力」を身につける訓練方法
- 本と議論し、「その知識を運用する力」を身につける訓練方法
- 自分に合った「本の選び方」
『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』とは
『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』とは、現役東大生の西岡壱誠氏が編み出した読書術を解説した書籍です。以降、『東大読書』と記載します。
西岡氏は他にも『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』、『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』を執筆されています。
『東大読書』を選んだ理由
この本を知ったきっかけは電車広告でした。その後、ネットや書店で中身をざっと見てこの本が良さそうだなと思いました。理由は以下の2点です。
- ベストセラーでレビューも好評
- 色や絵付きでさっくり読みやすい
Amazonでレビューが多く、好評でした。
また、書店でさらっと中身を見たところ、要点を絞った内容で、難しい表現は使っておらず、読みやすそうな印象を受けました。
このような本は経験上、読む時間もそこまでかからなないのでこちらの本にしました。誰しも短い時間でいい知識を身につけたいですよね。
『東大読書』はなぜおすすめ?
読んだ本の内容をしっかり覚えたい!私がそんな人におすすめする理由は以下の3点です。
- 「読み込む力」を身につけるための習慣にフォーカスされている
- 本を読む習慣があれば、誰でも実践できる方法が提案されている
- 選書の方法や著者のおすすめの本など、テーマ+αの情報の記載がある
「読み込む力」を身につけるための習慣にフォーカスされている
本書は、メインとなる「読み込む力」を身につけるため、小手先のテクニックではなく、本を読むときのルーティンにフォーカスしています。
そのルーティンをまとめると以下の点です。
- 本を読む前にこの本がどんな主張をしているのか「仮説を立てる」(仮説作り)
- 本の内容について「質問をする」(質問読み)
- 読み進めながら本を「要約する」(整理読み)
- 同じ分野の似たような本を「同時に読む」(検証読み)
- 読んだ後は「アウトプットする」(議論読み)
本書は、本を読むときのルール、習慣を提案しています。
この基本的な考え方を元に、具体的に何をすればよいのか解説していく流れになっております。
また、本書のキーワードのひとつが「能動的」です。
いずれの項目も「能動的」に読書するための方法で、ただ読んでしまうことを回避するような体系になっています。
『読者はこの方法を実践し慣れてくることで、読解力と地頭力を身につけ、「難しくて読めない!」、「読んだ内容をすぐ忘れてしまう!」、「読んだのに身にならない!」と嘆くことはなくなる』と著者は主張しています。
上記のように部分的な小手先のテクニックではなく、これを実践すればOK!というパッケージで提案されている点で、「読んだ本の内容をしっかり身につけたい」と思う人におすすめできる本だと考えています。
私は読んだ後に感想を書くアウトプットはしていましたが、その他の項目はやってみようと思ったことはありませんでした。特に「読む前に仮説を立て、読み進めていく中でその仮説を修正していく」読み方と、「似たような本を同時に読み、共通点、相違点を見つけながら読み進める」読み方はとても新鮮に感じました。
本を読む習慣があれば、誰でも実践できる方法が提案されている
本書は『東大読書』というワードが入っていますが、頭のいい人だけができるような内容ではなく、本を読む習慣がある人なら誰でもできるような方法が提案されています。
筆者は大学受験当初、偏差値35だったようで、「そんな自分がこの読書術で読解力と地頭力を鍛えた」という実体験がベースです。
つまり、本書の実践に関して、頭の良さは関係なく、「やるか、やらないか」ということですね!
誰でも実践できる方法ということが、おすすめできる第2の理由です。
私は、本書を読んでからこの読書術を実践しています!
「整理読み」で各章の要約をしてから読み進めるのですが、この短期間でも忘れてしまっていて、要約をすることで思い出して忘れづらくなることを実感しています!
一方で、「検証読み」のため、似たような本を同時に読みたいのですが、選書がうまくいかず、読んでみたら全然共通点、相違点が見つからないということもありました。
実践には「慣れてくる」という要素も不可欠だと思いました。
後日、実践してみた感想の記事も書きたいと思います。
選書の方法や著者のおすすめの本など、テーマ+αの情報の記載がある
本書は「PART I 読解力と地頭力を身につける読書術」、「PART II その時々にあった本の選び方」の二部構成で、さらに読解力、知識として活用するため、読む本の選び方まで解説されています。
本書が紹介するルーティンの一つの検証読みで、「似たような本を2冊選んで平行に読むと、共通点、相違点に気づけてよりその分野に詳しくなれる」というものがあります。
この検証読みの効果を高めるためにも読む本の選び方は大事です。
著者はそのテクニックとして5つの方法を紹介しています。
- ベストセラーを選ぶ
- 他の人に選んでもらう
- 古典を選ぶ
- 今年のマイテーマを決める
- 読まず嫌いを避ける
これまでの著者の主張を元にピックアップすると、4. 今年のマイテーマを決めるという選び方は重要だと思いました。
著者の西岡氏の経験上、「大体10冊読めばその分野に詳しくなれる」とのことです。
本を読める冊数も限りがある中で、マイテーマを決め、共通点のある本を選び検証読みをする。ただ本を読むより、この方法を実践することで、「その分野の共通認識」、「人により主張が異なり最適解がまだない」などのバックグランドを知ることができ、マイテーマに決めた分野について詳しくなれるでしょう。
「1.ベストセラーを選ぶ」は私の中で「同感!」と読みながら何回も頷きました。
読んだ後いきなり全部を実践するのは難しいと思うので、『「ベストセラーから選ぶ」、「今年のマイテーマを決める」だけ実践してみる!』など、できそうなところから実践してみるのはいかがでしょうか?
また、読んでいて嬉しかったのがページの各所に記載された「おすすめの本コラム」です。
読書術の説明の合間に、西岡氏の特におすすめの本が紹介されています。
読書術の解説本を出すほどの人が、一体どんな本をおすすめするんだ?と見ていたら、多様な分野の本を紹介されていました。
これがこの読書術を実践してきた人の読書録かーと驚愕しました。
西岡氏のおすすめの本を元に、次に読む本を選ぶのも面白いのではないでしょうか?
私は「人生の考え方」、「お金」、「ハードウェア」、「プログラミング」の分野の本ばかり読んでいて若干偏っていました。そのため、「読まず嫌いをやめる」は耳が痛かったです。
「今まで読んでいなかった分野は学びが多い!」というこの本の主張を読んで、今後の人生に役立ちそうな読まず嫌いしていた分野の本も読んでみようと思いました。
いろんな本を読んで見識を広げたい人は『東大読書』をまず読んで!
『読む力と地頭力がいっきに身につく東大読書』は読んだ内容を忘れない、知識として活用する力をつけるための読書のルーティンを提案しています。
私と同じように、「本から得た知識を効率よく身につけたい」と考えている方は読んでみてはいかがでしょうか?
それでは!
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